もの作りが好きで、自分で選んで進んだはずのデザイナー。
なのに、辞めていく人は後をたちません。
実際、デザインの学校を卒業して10年近く経ちますが、同期の半数以上がデザイナーをしていません。
今回この記事では、辞めたいと思った時に『デザイナー』という手に職を手放さずに済む対策や、次への一手を紹介します。
この記事はこんな人にオススメ
- デザイナーを辞めたいと思っている人
- 辞めたい理由をハッキリさせてこの先どうするか考えたい人
自分の職場に対して不満がある人は、まずは自分の市場価値を調べて転職を視野に入れてみてください。
ミイダスでは、登録時に自己分析ができて、次の一手を考えやすくなるのでおすすめです。
自己分析が苦手な人は使ってみてください。
デザイナーを辞めたい原因って?
物づくりが好きで、ワクワクした気持ちで飛び込んだクリエイティブな業界。
なのに、なぜ『デザイナーを辞めたい』と感じる人が多いのか?
その理由からまずは挙げていきます。
理由がわかれば、次にとる行動が見えてきます。
辞めたい理由
- 人間関係が上手くいかない
- 給料が低くて勤務時間が長い
- 思った以上に才能がなくて自信をなくした
- 理想と現実とのギャップ
- 女性のライフイベント
理由1|人間関係が上手くいかない(人間関係)
会社を辞めたい理由に『人間関係』と答える人は、デザイナー業界だけでなく、多くの職業の人が会社を辞める理由の1つかと思います。
この場合は、デザインが嫌いになって辞めたいのではなく、会社との相性が悪かったことになります。
人と人が関わっていく場なので、相性というのはどうしても存在します。
理由2|給料が低くて勤務時間が長い(労働環境)
給料の安さに嘆いたことは、私もあります。
給料が安いのは、職業柄仕方のないことかもしれません。
デザインとは関係ない普通の大学を出た後、デザインの学校に行った私は、就職してから大学の友人との給料の差に驚いたこともあります。
金曜日に飲みの誘いがあっても残業でいけないこともしばしば。
薄給で長時間労働がこの職種のデフォルトです。
理由3|思った以上に才能がなくて自信をなくした(実力不足)
ただただ『好き』という気持ちが原動力となっていた学生の頃とは違い、社会に出ると、『デザインを通して価値提供』ができることが大切になってきます。
そして、この価値提供ができる人が上へと登り詰めていきます。
会社で働くようになり、『好きだけではどうしようにもなく埋められない差』のようなものも見えてきます。
それを時に人は、『才能』と呼ぶ人もいます。
『努力の差』の場合もあります。
とにかく、自分の作るものに自信がなくなり、デザイナーを辞めたくなる。
デザイナーを目指した人たちは、小さい頃に絵や工作を褒められたり、賞をとった経験を持つ人が多く存在します。
だからこそ、小さいコミュニティーの中で1番でいた経験が、社会に出ることで残酷にも自分の自信を傷つけることがあります。
理由4|理想と現実とのギャップ(やりがい)
『理想と現実の差』に悩んでいる人は、新卒のデザイナーによく見かけます。
デザイナー=カッコいい職業と思い、飛び込んだクリエイティブな業界。
蓋を開けてみると、パソコンの前にいる事が多く
理由5|女性のライフイベント(ライフワークバランス)
『結婚』や『出産』と言った、女性のライフイベントを機にデザイナーを辞めていった友達が多くいます。
原因ごとにできることと次の一手
『辞めたい』と思うことは自由です。
そして、『辞めたい』という気持ちは、現状に満足していない現れでもあります。
現状に満足していないということは、自分の理想に近づけていくために、まだまだできることがあるということです。
ここから先は、原因ごとにできる改善策の紹介をしていきます。
人間関係への対策
人間関係への対策は、『自分が変わる』『環境を変える』2つが挙げられます。
他者が自分の思い通りに動かないことに不満を覚える事は、よくある話です。
ですが、ここで心に留めておいて欲しいのは、『人は変えられない。変えるのは自分か環境』ということです。
例えば、嫌だという気持ちが先行して、相手に対して失礼な行動をとっていないか、不満そうな顔をしていないか、態度に出てしまっていないか……。
人と人とのコミュニケーションなので、少しでも人間関係が上手くいくように心がける事は、自分のいる環境を守ることにも繋がります。
それでも解決しない場合は、『転職』で解決できることが多くあります。
合わない職場に長居する必要はありません。
原因が『人間関係』の場合、身心ともに健康な状態から遠ざかってしまうことがよくあります。
自分の体調を崩してまでやる仕事なのか、しっかり考えてください。
労働環境への対策
労働環境への対策は、『社内全体での取り組み』『働き方を変える』『働く環境を変える』の3つが挙げられます。
会社も社内の環境を悪くしたいと思っている訳ではありません。
ですので、会社全体で問題に取り組むことができれば労働環境は改善されていきます。
働き方は、雇用形態を変えてもらう方法です。
正社員で採用されていたものを、給料が下がっても良いから契約社員という雇用形態に変更してもらえるかどうか掛け合ってみることができます。
そして、環境を変えるもう1つの手段が『転職』です。
薄給で長時間勤務がデフォという話をしましたが、それと同じだけデフォルトなのが、デザイナーは、『転職してなんぼ』の世界という事実です。
転職することで、年収はアップしていきます。
会社によっては働く人を第一に考える会社もたくさんあります。
実際に私がインタビューしたKOJIMA LABELさんは、とにかく働く社員ファーストな会社でした。
KOJIMA LABELさんのインタビィー記事はコチラをご覧ください。
私が出会った素敵な人 |仕事も暮らしも楽しむ!! 自走する職人集団を束ねる印刷会社、小島ラベル印刷(KOJIMA LABEL)の代表

自分の働きたい条件を定めて、転職にチャレンジしてみてください。
私は、1回の転職で年収を150万円UPさせました。
転職をする時に大切なのが、まず自分の優先順位を明確にすること。
デザイン業界は、どうしても労働環境が厳しい所が多く存在します。
『給料』と『時間』のどちらが自分にとって優先順位が高いのかハッキリさせることで、転職後の不満も減ることに繋がります。
『給料』を優先するなら、しっかりとした転職エージェントについてもらい、労働条件の交渉をシッカリしてもらい転職活動をする。
『時間』を優先するなら、あえて正社員ではなく、定時という時間が決まった派遣社員を選ぶこともできます。
時間ができると、空いた時間を副業に当てることもできます。
おすすめの転職・派遣エージェント
- 20代・第二新卒に特化した『マイナビジョブ20’s』
- クリエイター特化の『マイナビクリエイター』
- 転職者満足度No.1の『doda(デューダ)
』
- WEBデザイナー専門の『Webist(ウェビスト)
』
自己分析もできるミイダスは、オファー形式なので、登録して他のエージェントと並行して使うとおすすめです。
デザイナーの場合、手に職な職業なのでフリーランスという働き方もあります。
私は、6年間デザイナー会社員をして、現在独立してフリーランスになっています。
理由は、まさに勤務時間にありました。
暮らしを大切にできていなかったことからフリーランスになりました。
フリーランスになった理由。私が会社勤めを辞めてフリーランスになったきっかけの話

フリーランスは、毎月決まって入ってくる給料はありませんが、会社員と違って収入の上限がありません。
突然フリーランスになることは、あまりおすすめしませんが、今の収入に+αさせるために副業から始めるのはおすすめです。
ちなみに、会社員時代は10時出社のタクシー帰り(泊まりも休日出社もあった)で1日14時間近く働いていましたが、現在は、1日4時間週3日クライアントワークをして生活しています。
フリーランスになるには?準備0から稼げるフリーランスになるまで

実力不足への対策
実力不足への対策は、『自己肯定感を上げる』『比べる相手を変える』の2つが挙げられます。
誰かと比べて落ち込んだ時、相手との実力の差は、その人が経験してきた以上のことをしていかないと差は縮まりません。
場数を踏むことを疎かにして、実力不足を嘆くのであれば、どの業界にいても自信をポキポキ折られていくだけでしょう。
覚悟を決めて全力を出し切る中で、自信を失うこともあります。
それでも前を向いて磨いていきたい人は、とにかく自分の自己肯定感を高めることが大切になってきます。
自分の作るものを好きだと褒めてくれる人の声にまず耳を傾けてください。
それは、一緒に働く同僚かもしれないし、家族かもしれないし、友人かもしれません。
自信を取り戻していくことで、また歩き出すことができます。
そんな思いをしてまでデザイナーをしたくないという人は、『人と比べず昨日の自分と比べる』ことが大切です。
才能がなくて自信をなくすということは、誰かが作った作品と自分の作品を比べていることになります。
もし、賞を取ってバリバリデザインの一線で活躍したい人は話は別です。
競争心は、悔しさや自分のセンスを磨いていく上でとても大きな力になるからです。
ですが、賞を取らなくてもデザイナーはできます。
私自身、賞を取ってバリバリデザインの第一線で活躍するようなデザイナーではありません。
ですが、私を頼ってくれる人の喜んでくれる姿が何よりも自分のやる気につながっています。
自分の『やりがい』がどこにあるかわかると、人と比べる必要がなくなり心の重りが軽くなる場合もあります。
賞を取って世間に認められることがモチベーションに繋がる人もいる。
クライアントに喜んでもらえることがモチベーションの人もいる。
物を作っている時間がとにかく好きだから続けられる人もいる。
自分のモチベーションの所在がハッキりすることで、自分のデザイナーとしての在り方が見えてきます。
やりがいへの対策
やりがいへの対策は、『不満をもったポイントを改善する』ことが挙げられます。
理想と現実とのギャップに悩む人は、新卒社員に多くいます。
学生の頃に思い描いていたデザイナー像と、実際に働いたことによって現実のデザイナー像に解離が生まれたことで起きます。
なぜ解離が起きたかは、2つあると考えています。
1つは、『デザイナー』という仕事の地味な部分を理解していなかったこと。
2つは、華々しい企画から携わるのに数年かかることを知らないこと。
この悩みは、『本当にしたい仕事は何なのか?』見つめ直す機会になります。
会社で請け負っている仕事のジャンルに不満があるのか。
求められるテイストやレベルに不満があるのか。
企画から携われていないから不満があるのか。
その不満が見えてくることで、本当にしたいことが見えてきて、動く指針が固まってきます。
下請けのデザイン会社で働いている人は、企画から携われる可能性はほとんどないので、転職を視野に入れなければいけません。
そして、企画から携わっていきたいのであれば、『ディレクター』の力も必要になってきます。
これは、デザイナーをしていれば身につくものではなく、ディレクターの仕事を意識しなければ身につきません。
また、会社で叶えられなくても、副業として自分のしたいことを実現させるよう動くこともできます。
ライフワークバランスへの対策
ライフワークバランスへの対策で必要なことは『自分の時間の把握と改善』が挙げられます。
仕事が生きがいにしている人もいれば、仕事のために生きる人生を嫌だという人もいます。
私は後者です。
後者であるがゆえに同業の人に
ありとあらゆる時間をクリエイティブに費やしてこそのクリエイターでしょ
クソくらえって思いましたね。
自分の生き方を人に決められる筋合いはありませんし、私は暮らしを優先にいきたい。
この仕事とプライベートのバランスは、人に決められるものではないので、自分のちょうど良いを探っていかなければいけません。
\ あ る 週 の 手 帳 📖 /
— 𝗆𝗈𝗇𝖾|暮らし優先人間 (@mone_creator) November 19, 2019
青が『お仕事』
黄が『自分コンテンツ作り』
赤が『プライベート』
青:黄:赤=2:2:3
週休3日にしながら、自分コンテンツ作り時間をだいぶ調整できるようになってきた☺️
時間配分確認に、週間バーチカルおすすめです📖✨https://t.co/9D5kCRKe3d#手帳の中身 pic.twitter.com/PZIbbWcDKI
自分のちょうど良いを探るために、私は週間バーチカルタイプの手帳を使っています。
現在の自分の時間の使い方を把握した上で、理想とする時間の使い方を考え改善していきます。
働きすぎだと感じたら、定時上がりできる契約社員や派遣といった働き方に変更したり、自分で働く時間を自由に決められるフリーランス
デザイナーは、手に職の仕事です。
新しいスキルを身につけることなく、お家で仕事ができる可能性を秘めています。
実際、デザイナーのフリーランスはたくさんいます。
『結婚』『出産』と言ったライフイベント後、会社勤めをするのが嫌になってしまう人はたくさんいます。
特に出産の場合、子供との時間を優先したいお母さんにとって、お家で仕事ができる環境は喜ばしいものです。
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- レバテックフリーランス ▶︎エンジニア・デザイナー向け
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- Bizseek
▶︎クラウドソーシングサービス
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さいごに
今いる世界が全てだと思って、会社にしがみついているのなら、身体や心を壊す前に1度、『本当に今いる環境が自分にとって最善なのか』を自分に問いかけてみてください。
選択肢を増やすことで、自分の働き方の幅は広がっていきます。
そして、現状に満足いかずにデザイナーを辞めたくなっている人は、転職エージェントに相談してみることをおすすめします。
転職エージェントの人たちは、今までにたくさんの相談を受けてきているからこそ、あなたに合った働き方ができる会社を見つけ出してくれます。
おすすめの転職・派遣エージェント
- 20代・第二新卒に特化した『マイナビジョブ20’s』
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- 転職者満足度No.1の『doda(デューダ)
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- WEBデザイナー専門の『Webist(ウェビスト)
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